製造原価報告書の勘定科目一覧

経理スキル
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製造原価報告書とは

製造業において当期に販売した製品の製造原価を明らかにするために用いられる、製造業特有の財務諸表です。 「製造原価明細書」「コスト・レポート(C/R)」とも呼ばれます。

材料費

物品の消費により発生する原価です。発生した原価が製品に直接結びつく直接材料費と、間接的に結びつく間接材料費があります。
主な例として、原料費、材料費、購入部品、工場消耗品などがあります。

当期材料費 = 期首材料棚卸高 + 当期材料仕入れ高 - 期末材料棚卸高

<期首材料棚卸高>

期首に資産として前期から繰り越され、在庫として残っている原材料などの在庫金額のことです。

<当期材料仕入高>

当期に仕入れた原材料や製造に投入した材料費です。

<期末材料棚卸高>

期末に資産として前期から繰り越され、在庫として残っている原材料などの在庫金額のことです。

労務費

製造活動に携わる社員の人件費のことです。
発生した原価が製品に直接結びつく直接労務費と、間接的に結びつく間接労務費があります。
主な例として給与、退職金、法定福利費、福利厚生費、退職給付費用、賞与があります。

経費

材料費・労務費以外の原価要素のことです。
発生した原価が製品に直接結びつく直接経費と、間接的に結びつく間接経費があります。
例として、減価償却費、棚卸減耗費、賃借料、修繕料、電力料、旅費交通費などがあります。

当期総製造費用

当期の製造活動から発生した材料費・労務費・経費の合計額です。
当期から製造を開始した製品のコストと、前期末には未完成だった製品の製造のコストが含まれています。

期首仕掛品

前期から繰越されてきた仕掛品です。計算上は、一旦当期の費用とします。

期首半製品

前期から繰越されてきた半製品です。計算上は、一旦当期の費用とします。

期末仕掛品

期末に製造途上にある仕掛品で、翌期へ繰越します。

期末半製品

期末に製造途上にある半製品で、翌期へ繰越します。

当期製品製造原価

当期の製造活動から発生した材料費・労務費・経費の合計額です。
当期から製造を開始した製品のコストと、前期末には未完成だった製品の製造のコストが含まれています。
ただし、当期中に完成しなかった製品については含みません。

期製品製造原価 = 当期総製造費用 + 期首仕掛品棚卸高 - 期末仕掛品棚卸高

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