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一冊の手帳で上場企業を作り上げたGMO創業者「熊谷正寿」の手帳術

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学生時代に出会い社会人になっても読み返しているGMO創業の熊谷会長の本「一冊の手帳で夢は必ずかなう」とその中の「夢・人生ピラミッド」ついて紹介します。

主な構成

手帳活用術を紹介する内容で夢手帳、行動手帳、思考手帳にわけた手帳運用を説明してます。
誰もが持つ手帳を普通の時間管理道具ではなく「夢・目標達成の相棒」にまで昇華させた手帳活用術となります。

夢手帳

夢手帳は、本書の核となるものです。
夢の実現に向けて6つの項目を偏りなく伸ばしていき、オールマイティな人間(全人)を目指します。
自分の目標を具体的に書いていくことで、「自分にとっての成功・幸せ」とは何なのかを知るカギになります。

夢手帳の作成手順
 1.やりたいことリストの作成
 2.人生ピラミッドへの転記
 3.未来年表でスケジューリング
 4.今年の重点目標を設定

1.やりたいことリスト

一生涯やりたいことを、目をつぶって鮮明にイメージが浮かぶくらい具体的に書き出し、リスト化しましょう。
各リストを健康・美容、知識•教養、心•精神、プライベート•家庭、社会•仕事、経済(モノ•お金)の6つに分類し、各項目の”究極目標”を設定してください。
ここでのポイントは各項目がバランスよくリスト化されており、偏りがないようなすることです。

目標設定の例(健康)
 歯医者に通院し健康を保つ
 タバコをやめる
 趣味の登山を続け健康に努める

究極目標の例
 健康:死ぬまで健康でいる
 教養:どんな話題も対応する
 精神:誰からも好かれる
 家庭:笑顔が多い家庭にしたい
 仕事:自分の会社を経営したい
 経済:老後に心配なく暮らす

2.夢・人生ピラミッド

6項目に分類分けしたリストを基礎レベル、実現レベル、結果レベルの階層に分け、各項目の究極の目標を「夢・人生ピラミッド=人生観」としてまとめていきます。
基礎レベルが達成すると実現レベル、結果レベルまで段階的に達成できるようになります。

3.未来年表

夢・人生ピラミッドと現在の自身の置かれた状況を比較して差を把握し、30年間の具体的な目標値を未来年表に書き込みます。
夢に期限を設けることで人生計画をより具体的でき実現するためのロードマップができあがります。

4.今年の重点目標

未来年表からの夢・やりたことを転記し、【今年の目標・行動】を設定して優先順位をつけます。
昨年の改善点も考慮に入れるようにしましょう。
今年の重点目標が決まったところでDWMY ToDoリストに落とし込んでいき、目標達成の課題と期日を明確にしていきます。

DWMY ToDoリスト
 年間Todoリスト(Yリスト)
 月間リスト(Mリスト)
 週間リスト(Wリスト)
 毎日リスト(Dリスト)

行動手帳

夢手帳を短い期間で分けた手帳になり、夢や目標を、いかに具体的な行動に落とし込めるかが重要です。
2年スパンで区切り、年表・月単位で管理する中長期スケジュールと、周期・日単位で管理する短期スケジュールに分け、行動を管理していきます。
行動手帳A、行動手帳B…というふうに分けるなお良いですね。

思考手帳

夢手帳と行動手帳をサポートする手帳です。
ミーティングの整理や、新規事業を思いついたときにチェックする項目をまとめたりします。

思考手帳の例
 ミーティングメモ・Todo
 ポスト・イット+思考整理シート
 新規事業のチェックポイント
 買収のチェックポイント
 AIDMA分析をしてみる等

その他の内容

本書は手帳術について書かれた分量は全体の3分の1です。残りは仕事術、勉強術、情報収集・整理術、時間想像術、経営の極意などが書かれています。

まとめ

本書は人生について「夢・人生ピラミッド」というフレームワークを生み出した点がとても素晴らしいと思ってます。
発案者の熊谷会長は自身で初めて作った時に「五十五年計画(88歳まで)」で作成し、最初の15年間は計画通りに進めてGMOインターネットを上場まで導きました。
全てを真似するのは難しいと思いますが、人生のフレームを作ることは仕事以外の生活を豊かにする手助けになるでしょう。
実際に本書を手に取って自分の手帳を「目標達成の相棒」として活用してほしいです。

<追記>
GMOインターネットより夢・人生ピラミッドをモチーフにした「夢が、かなうアプリ。」がリリースされました。

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